ピピロッティ・リスト「Ever is Over All」(1997)/ピピロッティ・リスト:Your Eye Is My Island -あなたの眼はわたしの島-(京都国立近代美術館、2021年)
「コロナ禍のアートシーンから考える」
日時: 2021年7月31日(土) 14:00‐16:00(13:30 開場)
定員: 6名 (要予約) -満席-
会費: 2,000円 (お菓子付き)
講師: 伊村靖子(情報科学芸術大学院大学(IAMAS)准教授)
場所: ETHICA 岐阜市八幡町14-3 三輪ビル2F
7月17日(土)より受け付けます。
申込先: gallerycaption@gmail.com
*満席となりましたので締め切りました。ありがとうございました。
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中国の美術館が休館を相次いで発表したのは、2020年1月末のこと。
以後、世界的な新型コロナウイルス感染拡大により、芸術文化活動に変化が求められています。昨年5月にGALLERY CAPTIONで開催された「envelope as a door」も、ギャラリーと作家、封筒を受け取る人を新たに結び直す仕掛けだったように思います。今回は、「アート体験のリモート化」を切り口に作品や展覧会を紐解きながら、コロナ禍における作品との出会い方や、展覧会を鑑賞し共有することの意味について考えます。図らずも、リモート化によって再配置された作り手と受け手の関係を、現代観衆論、ミュージアム論の観点から読み解きます。
伊村靖子(情報科学芸術大学院大学(IAMAS)准教授)
国立新美術館アソシエイトフェローを経て、2016年より現職。
近年は、美術とデザインの関係史に関心を持つ。共編に『虚像の時代 東野芳明美術批評選』(河出書房新社、2013年)。論文に「「色彩と空間」展から大阪万博まで──六〇年代美術とデザインの接地面」(『美術フォーラム21』第30号、2014年)など。関わった展覧会に「美術と印刷物──1960-70年代を中心に」展(東京国立近代美術館、2014年)、岐阜おおがきビエンナーレ2017「新しい時代 メディア・アート研究事始め」(IAMAS、2017年)など。
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2019年よりGALLERY CAPTIONではじまった伊村靖子さんのレクチャーシリーズ「アートと、社会と、デザインと、 」。無印良品を中心としたセゾン文化をとりあげた「vol.1 時代を変えたデザイン」、アーティストの仕事を通じてアートとデザインとの関係性を探った「vol.2岡本太郎、草間彌生、村上隆に見る、アートとデザインの接地面」と、ご好評をいただきました。その続編を楽しみにしてくださっている方々も多いかと思いますが、今、皆さんとの対話に求められるテーマは何かと考え、コロナによって変化したアートシーンについて考えてみることにしました。この1年、皆さんそれぞれが、共通してこの問題に直面し、さまざまなお考えをお持ちのことと思います。伊村さんのお話を伺いながら、この場で交換できればと思っています。皆さんのご参加をお待ちしております。