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白い赤

2018年2月17日-3月4日

森末由美子「羽根×葉」
羽根、葉脈  20.5×11.0×4.0(cm)   2016年

GALLERY CAPTIONでは2月17日より3月4日まで、コレクターとして知られ、現在は外詩(がいし)作家として活動する佐倉密氏のコレクション作品のひとつ「大岩オスカール“LIFE BOAT”」(紙粘土、他/2000年)を出発点とした企画展「白い赤」を開催します。展覧会タイトルの「白い赤」とは、大切な人への贈り物“ハート”を意味しています。これは大岩オスカールの「LIFE BOAT」の、紙粘土でできた白いハートから、佐倉氏が思い立ったものです。

この作品が制作された2000年前後、大岩オスカールは新しい世紀に向けて「ノアの方舟」をテーマにした作品をいくつか発表しています。「LIFE BOAT」も、なにかの生き物の亡骸のようでありながら、船の骨格にも見えます。そこに、ハートがひとつ。子どもの指先から生まれたような造形がもつ死のイメージのなかに、さりげなく表された、失われないこころ。どんなにシリアスで風刺が効いていても、いつもどこかにユーモラスなあたたかさが残されている。それは見る人に残されたこころの“救い”であるとともに、作家からの“贈り物”でもあるのかもしれません。

そしてそれに呼応するように、佐倉密コレクションより、岡崎和郎の貝合わせのようなハートのオブジェ「A Pair of Hearts 1965-1998」(石膏、1998年)と、黒田泰蔵の薄くふくらんだ「白磁茶碗」の2点を加え、さらに金田実生、木藤純子、寺田就子、松原奈々、三輪祐子、森末由美子ら6人の作家には「白い赤」をテーマに作品制作、または旧作からのセレクトを依頼し、展示構成いたします。

「LIFE BOAT」、命を救う船に残されたハート。
美術には愛がなければ。
そして、あなたに愛を。

「白い赤」

金田実生

木藤純子

松原奈々

三輪祐子

森末由美子

大岩オスカール/佐倉密コレクション

岡崎和郎/佐倉密コレクション

黒田泰蔵/佐倉密コレクション

2018年2月17日(土)~3月4日(日)

12:00- 18:30

月・火曜日および、2/25 はイベント開催のため休廊

>>>press releace (pdf)​

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